「中学受験失敗」
重いワードですよね。
- 今までのこどもの努力が水の泡?
- 数百万の高額な塾代が全てムダ?
- あの子は受験に落ちた子、なんて周りから見られるかもしれない?
失敗するのが怖い。
すごく分かります。私も受験はこども以上に緊張し、受験直前には食事が喉を通らないくらいでした。
志望校に落ちた子はどうなるのか。
→ どうもならない。
でも、親の態度・考え方次第では、こどもに「悪影響」をもたらす危険性がある。
第1志望不合格は、親がこどもに対する態度が変わるきっかけになりうる。
志望校に落ちても失敗じゃない。親がどん底に落とさなければ。
中学受験で志望校合格は目標だけど、それが全てじゃない。もちろん中学受験失敗した直後は落ち込むこともあるでしょう。でも、それも中学校入学までの一時的な時期だけ。
こどもは、中学校に通い始めると気にしなくなってくる。 むしろ、いつまでも親が悩み考え続けることこそが、こどもを不幸にさせる。
受験に落ちて、ずっと引きずるこどもは、ほとんど居ない。
よっぽど親に「第一志望に受からなかったら人生終わる」くらいの刷り込みが行われていない限り。
こどもは中学校に通い始めてしまえば、案外楽しそうに過ごすもの。この学校じゃなければ出会えなかった友達、小学校の頃には許されなかった子供同士だけでの映画や遊園地に行くといった遊び、部活に打ち込んだり、中間テストや期末テスト、学園祭など、小学校とは全く違う世界。そんな学校生活を過ごすうちに、受験のことなんてすっかり忘れてしまいます。
第2・第3志望の学校でも、こどもにとって中学生活は充実感に溢れています。
むしろ、現実を受け止めきれず、いつまでも苦しみ続けるのは親の方です。
本来、入れた学校で頑張ればいいじゃないと、背中を押すのが親の役割なはずなのに。
1年経った今も、現実を受け止めきれないでいる
なぜ我が子は、あの学校の制服を着ていないのだろう。その学校の制服の学生を見るたびに胸が苦しくなる
今の学校に紛れていることが苦痛、そこの生徒も保護者も嫌い。こどもは自信にあふれて楽しそうにしてるけど、私はそうは思えない
これらの親の子は皆、共通して言えるのは「本人は、学校は楽しそうですが」という内容。本来こどもが充実しているならいいはずなのに。
入学式を素直に祝えない。あの時こうしていれば、塾が悪かったんじゃないか、この先この子は大丈夫なのだろうか。何が原因だったのだろう、などなど考えてもしょうがないことを考えることで、あらゆることに本心で喜べなくなるのが怖い。
「中間テストの点数、良かったよ!」
という発言にも、「そりゃレベル低い学校だから当然じゃない?」とか、言わないまでも態度に出てしまう。抑えの学校なんだから、成績はトップレベルは当然などと思ってしまうことも。
また、この頃のこどもは、まだまだ未熟、悪いことや失敗だってします。帰るのが遅い。勉強しないでゲームばかりしてたり、勝手に遠出したり、時に万引きしたり。
そんな時、よぎってしまう。
偏差値の低い学校に入ってしまったから、悪い影響を受けてるんじゃないか。
関係ないはずなのに、第1志望の学校に通ってたらこんなことなかったはず。そんな風に、なにかネガティブな事が起こった時に結びつけてしまうのが危険。
こども自身、第1志望落ちたことは気にならなくなってきてても、親に言われ続けることで気にし始めます。グチグチ親に言われ続けることで、こども自身にも伝染して「やっぱ落ちたからなのかな。。」
第1志望じゃない学校だから。
親が過剰に感じさせることで、こども自身もネガティブな意識をし始めます。
それこそが一番の受験失敗。
中学受験の失敗は合格・不合格ではなく、親の子供への接し方次第で「不合格=中学受験失敗」へと結びついてしまいます。
中学受験失敗しない為に、親がすべきこと
中学受験失敗とは、不合格ではなく親がいつまでも引きづることで、こどもに悪影響を与えてしまうもの。
親が引きづらなければ、失敗はありません。
そうはいっても、メンタル的につらい。第2志望校でも良いとなんて思えない?
偏差値だけにとらわれていると、そう考えてしまいます。
こども将来を考えすぎることが、逆にこどもを追い詰めてしまう。
失敗しない為に、親がすべきこと
第2志望以降の学校も、本当に納得できる学校を選ぶこと
偏差値じゃなく、学校の質や我が子に合ってる「校風」で選ぶ
塾のムードとして「偏差値が高い学校 = 良い学校」と勘違いしがち、常に偏差値や順位という「数字」での評価を刷り込まれてしまうので、どうしても偏差値で学校を判断しがちになってしまいます。
学校の良し悪しは偏差値だけじゃない
第1志望校は偏差値を参考にして決めるのはいいかもしれません、でも、第2志望校もただの滑り止めとしてではなく、本気で通わせたいと思えるような学校を選ぶことがとても大事。
第2志望校でも、学校見学に手を抜かない
納得して選んだ学校であれば、たとえ第2志望になっても悔やむことは少ない。偏差値は参考程度にして、学校の方針に共感したり気になった学校には、なるべく多く学校見学などに足を運ぶことをおすすめします。学校の雰囲気は、行き交う生徒が皆丁寧に挨拶してくれるなど、行くだけでもかなり伝わってきます。
実際、志望校落ちて我が子と同じ学校に入った親と話をしましたが、とても良い学校で本当に良かったと言っていました。そのお子さんに合ってたのでしょう。
実際に行くことで、偏差値では見えない学校の空気感を感じられます。何校も見学に行くのは大変ですが、受験後に納得できるかどうかは学校選びにかかっています。
優秀な親子ほど、第2・第3志望でも学校見学や頻繁にイベントに参加していました
中学受験失敗しない為の方法|まとめ
- 志望校不合格でも、こどもは順応するので心配いらない
不合格直後、春休みくらいは落ち込むと思いますが、中学校に通いだすと受験のことは忘れて楽しく充実して過ごします。 - 親がいつまでも引きづらない意識があれば、受験に失敗は無い
第2、第3志望でも素直に喜んであげられる親でいる意識。無理に入ってついていけない場合もあると思うなど、我が子にとって今の学校が適正だったと思うこと - 第2、第3志望の学校でも良いと思えるように、学校選びに手を抜かない
後悔しない為に、第2第3志望の学校も、納得できる学校を真剣に選ぶ。その為に頻繁に学校見学やイベントに参加する。
第1志望じゃなくても、入学式で思いっきり祝ってあげることが親としての役割。
志望校不合格でも受験は失敗じゃない。だから、受験は怖いものじゃない
不合格でもその後に最高の友達ができたり、打ち込めるものが見つかったり、やりたい仕事ができることとはあまり関係ありません。親が重く受け止めすぎないことがこどもの為には大切です。