公立中学は大体、カオスですよね。
本当にいろんな子がいる。弁護士の娘の隣の席に、給食費も払わないような家庭の子がいたり、医者の卵がいるかと思えば、土方の息子、障がいがある子、授業中立ち歩いたり、大声で先生に絡む子。いつの間にか来なくなってる子。真面目で正義感強すぎる子(やんちゃな子とバトルになりがち)、夏休み明けたら金髪になって登校してくる子。
この混沌とした環境、やばいと感じるか、楽しいと感じるか
こんなに幅広い人たちと共同生活する機会って、後にも先にもありません。高校以降は学力で振り分けられるので、近い学力レベルの人達と過ごすようになります。社会に出てもそこまで幅広い人達が集まって仕事する機会なんてありません。
ある意味貴重ですが、ある意味やばいですね。
公立小学校も同じじゃない?と思うかもしれませんが、小学生ってまだ子供だからそこまで大きな差は感じないんだけど、中学になると思春期になり体も心も大人へと成長します。この多感な時期は、性格や育ち、家庭環境などの差が非常に大きく現れてくるので、小学生とは全然違います。
公立と私立、指導する熱量の差【学習面・いじめ】
公立中学は、
勉強・学校生活でも放置傾向が強い
やはり公務員なので、全体的に私立に比べると熱量が低い学校が多い。勉強する子はするし、しない子はしない。勉強できなくても成績が悪いというだけであまり問題になりません。このままでは高校マズイと思ったら塾に入れて勉強させるしかない。学校に期待できることは少ない。
いじめについても、先生が常に目を光らせているわけではないので、ばれにくく、見つかりづらいのでいじめが発生しやすい。どこまでがいじめなのかという基準もあいまい、ふざけている延長なのか、いじめなのか分かりづらい。明らかな過度ないじめじゃなければ、指導させることは難しい。
私立中学は商売、
評判が大事なので生徒の質を落とさない
それに比べて私立中学は、先生の熱量が全然違います。こちらは商売なので公立とは全く必死さが違う。評判が悪くなることを極力避けます。学力が低い学校というのはイメージが悪いので、テストの点が悪い生徒には補習が積極的に行われ、常に全体の学力が下がらないように努力しています。
いじめに関しても同じ、いじめがあると学校の評判に傷がつくので、絶対に見逃さないように目を光らせています。いじめに限らず、校則違反やモラルを反した行動をすると、すぐに指導が入り、本人が反省するような措置をとる。
生徒が悪いことをした時、私立中学の対応
私立中学に通う娘。学校内でスマホ使用禁止・制服写真をSNSアップ禁止なのですが、先日こっそり授業中を先生をスマホで撮影し、その画像をインスタのストーリーに載せたことがバレました。その際の学校の対応としては、部活の全員の前で謝ること。スマホを没収された(親が取りに行くまで)。学校長・副校長・生活指導・担任など複数の先生の前に呼び出された。
学校側は、違反に対して重く丁寧に対処し、しっかり反省をさせる指導が行われていると感じました。娘も部活の全員の前で謝ったらなぜか涙が出てきた、もう二度としない。そう言ってました。反省の気持ちが強く植え付けられたんじゃないかと思います。
中学受験する理由の第2位が「公立中学に通いたくないから」
子供たちに聞いたアンケート、中学受験をする理由、中学受験をした理由。ニフティキッズ調べによると、第2位が「地元の公立に通いたくないから」荒れてたり、評判が悪かったり色々理由があると思いますが、公立に行きたくないから中学受験するという理由、我が家もそうだったのですごく分かります。

私立中学・公立中学に向いてる子とは
私立中学に向いてる子
厳しい規則の環境を苦に思わない、規律を重んじる教育を受けた方がいい。真面目で素直な子。自分の考えを持ってるしっかりした子も多い私立中学生ですが、逆に、自分が無く周囲に流されやすい子も私立の環境の方が周りの良い影響を受けやすい。公立の友達次第では、とんでもない方向に人生が進んでいく可能性があるので。
公立中学に向いてる子
なるべく自由に学校生活を送りたい。自己責任だけど細かく規則に縛られるのは嫌。高校受験を視野に入れて勉強も自力でがんばれる、いじめられない自信もあって、いろんな子がいるから面白いと思えるようなタイプ。
公立中学は運要素が強い
道を踏み外すリスクを避けるなら、私立中学
私立中学は近いレベルの子の集まりなので、とんでもなく道を外す可能性は低い。逆に公立中学はどんな子と一緒になるか分かりません。友達次第ではどんな方向にも向かうので、リスクがあるともいえます。ただ、特殊な環境であることは間違いないので、人によってはそんな環境で過ごす経験もある意味有意義かもしれません。
近所の公立中学がやばい。だから娘は中学受験をした

中学受験をしなければ、行く公立中学は決まっていて、選ぶことはできません。娘は中学受験するようなタイプの子ではありません。勉強もできないし、おっとりしてるし精神年齢も低い。
それなのに中学受験しなければいけなかったのは、近所の公立中学がやばいから。
都内なのに、過疎ってる
まず人数が少なく、1学年1クラスしかない。地域的に私立出身の親が多いからなのか、お金持ちが多いからなのか、近所の子達はほとんど受験して外に出ていきます。受験しない子は少ない。そういうわけで公立中学に進む子が少なくなってしまうのです。
学級崩壊しても、クラス替えできない
クラスに問題がある子が居た場合、3年間付き合うことになる怖さ
学級崩壊があってもクラス変えができない。実際、上の学年では学級崩壊があり、担任の先生が学校に来れなくなったと聞きました。近所の別の学校でも学級崩壊が起こってるとママ友経由で話が入ってきたり、治安が悪くない地域なのに学級崩壊は普通に起こっています。クラス替えで解消するのが対策ですが、それが出来ないのは大きなリスク。
部活が機能していない
人数が少ないので、サッカーや野球など、人数が必要なスポーツはチームが組めなかったりしている。中学時代は部活って大きなボリュームを占めると思うのですが、それがまともに機能していないっていうのは致命的。
学校に来てくれてればいいという緩さ
熱心に指導するムードはありません。緩いというか、学校に来てくれさえしていればいいよ。というような感じで、成績が悪くても熱心に指導してくれる様子もないので、勉強をあまり頑張らなくていいムードがある。超流されやすい我が子がこんな環境に入ったら高校受験は相当まずいことになるのが目に見えてる。
中学時代が薄暗く充実しなそう、高校受験が心配すぎる
我が子の場合はこんな理由でしたが、他にも公立に行かせたくない理由は色々あると思います。不良が多いとか、頭が悪い子が多い、まじめに勉強するやつはダサい、いじめが横行している、荒れてるなど。たまたま学区の公立中学の環境が良ければ無理に中学受験しなくてもいいと思いますが、そうでない場合は多いですね。
公立中学に行かず、私立中学を選んで正解だった
私立中学に行かせて本当によかったと思う
もちろん私立ならなんでもいいわけじゃなく、子供に合った学校をリサーチする必要はあります。間違っても偏差値だけで選ばないように。我が家は偏差値を全く無視して純粋に校風が合う学校を選んだから成功したんだと思います。
今までの人生の中で、最も充実してると感じる私立中学生活
娘は頑張って入った私立中学で、圧倒的に充実した日々を送っています。部活に行きたくてしょうがないし、テスト前には苦手な勉強も必死に頑張ってるし、遊ぶ時は思いっきり遊ぶ。友達とお泊まりしたり、ディズニーに行ったり。部活は代表に選ばれて最高の気分になったり。
今までの人生の中で最も青春してる、輝いてると親から見てて感じます。それは近所の公立中学に行ってたら絶対に得られたなかった経験。私立中学の環境がそうさせているんだと思います。学校そのものの環境だったり、通う子の質だったり。私立中学が向いてる子にとっては最高の環境なんだと改めて実感しました。
公立中学がやばい。そういう学校が多いのは事実だし、それでも合う子、合わない子がいます。子供に合った選択をするように考えていただければと思います。