
中学受験はしない方がいいの?
すごい勉強量って聞くし、する意味ってあるの?

確かに中学受験は過酷。
受験しない方がいい、した方がいい場合、両方あります。
それは家庭によって異なります。
中学受験をしない方がいい家庭が受験すると、最悪子供が壊れてしまったり、家庭崩壊してしまったりするので、よく考えましょう。
中学受験をしない方がいい場合

最悪はこの4つのケースから生まれる
- 子供が全く乗り気じゃない
- 夫婦に受験に対する温度差がある
- 所得が高くない
- 受験する目的がはっきりしてない
子供が全く乗り気じゃない
親の独断で中学受験を決めてしまうことで、親子関係が悪化してしまうことも少なくありません。なぜ中学受験したほうがいいのか、子供が納得した上で始めないと、過酷で長い道のりを走り切ることは難しい。
やりたくない!とはっきり言える子、本当はやりたくないのに親のために顔色うかがって受験する子。どちらにしても本人の意思じゃない中学受験は受かっても落ちても最悪。子供は友達と公立に行きたかったと思ってるかもしれない。親の言う通り受験したけど、入った環境が合わなかったなんて、親は一生恨まれるかもしれません。
家族関係や子供の将来のことを思うなら、子供が乗り気じゃない中学受験はしない方がいいでしょう。
夫婦に受験に対する温度差がある
夫は頑固として難関校に入れたがってるけど、妻は勉強が全てじゃないから無理のない学校でいいと思ってる。公立でのびのび過ごした方がいいという夫と、将来の為に多少無理しても中学受験をした方がいいと思う妻。
普通の小学生の生活と違い、少し異常ともいえる過酷な中学受験の生活は、夫婦の協力や理解がないと必ずトラブルになります。宿題はちゃんとやってるのか? 成績が上がってないじゃないか。でも、遊びも大事なんじゃないの? 習い事やめさせるの? 夫婦の意見が割れ、衝突が起きると必ず子供に飛び火します。家庭内のムードが最悪なら、勉強に集中できるわけもない。
受験そのものより、受験が原因での家庭崩壊が一番最悪の結末
大げさかもしれませんが、中学受験は親も本当にストレスが溜まる大変な生活なので、夫婦の意見が違うなら意見を合わせるか、いっそ中学受験をしない方が家庭の為でしょう。
所得が高くない
進学塾代は普通は200万円以上かかります。それに加えて私立中学の学費430万円。中学卒業までに630万円はかかります。年収1,000万円くらい無いと厳しい。1,000万円以下で私立に通わせてる家庭もありますが、正直かなり厳しいと思います。
制服やバッグや靴などで数万円、部活の道具やユニフォームやトレーニング用品、衣装など万単位でお金がかかることが多くなってきます。
見過ごされがちなのが、都内だと中学生になると友達と遊ぶのにいちいちお金がかかる。お茶する、ご飯食べる、映画観る、アミューズメント施設にいく、ショッピングする。カラオケ行く。友達と遊ぶたびに数千円かかるのが中学生。スタバの新作はもちろん、昼からしゃぶしゃぶ食べてたりしますからね、、
特に私立の友達の方が裕福な家庭が多くお金がかかる傾向が強いです。学校帰りに六本木の会員制遊び場に行くとか、子供だけでUFJに泊まりで行くとかで、新幹線やホテルやチケットなど10万以上かかったとか聞きました。
中学生になると、お金のかかり方が段違い
学費が払えない、大学までお金が続かないということにならないよう、学費以外にもお金がかかる年頃だということを加味して中学受験を検討しましょう。
受験する目的がはっきりしてない
あまりよくない受験の動機
- 公立に通わせることに抵抗があるから
親が私立中学出身だと中学受験は当たり前の傾向がある。それだと子供はやらされてる感が強く、親への不信感が強まる。最悪、家庭崩壊のケースも - 大学附属校に入ればエスカレーターで大学進学まで保証されているから
中学入学後に一切勉強しなくなる可能性がある。就職の際、同じ大学出身でも附属校出身者は不利 - 大学進学や就職で後々有利だから
いい大学って何? いい会社って何? 将来の目標がはっきりしてない子にとっては、イメージしずらく頑張るモチベーションが湧かない
これら全ての理由が悪いわけじゃないけど、この理由だけで決めるのは危険です。
目標がはっきりしてないと、
中学入学後に勉強しなくなることも
中学受験で燃え尽きてしまい、入学後に成績が下がってくことはよくあります。高校受験しなくていいから気が楽。偏差値70くらいの難関中学に入学させた親の話を聞きましたが、中学入学後しばらくすると、僕はもう受験で頑張ったからといって毎日遊んでばかりで一切勉強しなくなったとのこと。
それだったら高校受験という目標を持って公立中学を過ごした方が、勉強へのモチベーションが続きやすい。就職の際も公立から大学受験して頑張って入った方が印象はいい。
実は同じ大学出身者で比べた場合、大学附属校出身者は就職で不利。頑張って大学受験で入った子と、エスカレーターで入った子の印象は違う。企業側はぬくぬく育った子より、ハングリー精神で登ってきた子が欲しいのです。
目標持った子は、同じ目標を持つ子と友達になって高め合える関係が築ける。我が子の場合は中学で始めた新しい部活、友達の影響でもっと上手くなりたいから学校外でも習いたい。そう言って部活の後、夜の9時までほぼ毎日通って練習しています。運動部なので体力的にキツイと思うのですが頑張って続けています。
中学受験をした方がいい場合

- 将来の目標が明確で、ハイレベルな勉強が必要
- 学びたい、学ばせたい教育がある
- 学区の公立中学の評判が悪い
- やりたい部活がある
将来の目標が明確で、ハイレベルな勉強が必要
一流企業への就職では、学歴を加味して判断されることが多いのが実情なので、学歴が高い方が有利。未だに学歴フィルターは存在します。医者や弁護士など、難易度の高い国家試験に合格しなければいけないような職業や、研究者など難しい学問が必要な職業は、中学からハイレベルな学習環境に身を置いていた方が、夢を実現しやすいです。
大学入試を見据えたカリキュラムを組んでいる学校も多い。中・高の6年間の内、5年間で高校までのカリキュラムを終わらせて、残りの1年間を大学入試の為に使うというもの。そういった学習システムによって進学できる大学に差がつきます。
学びたい、学ばせたい教育がある
海外の教育システムを取り入れている学校、海外研修やネイティブ教員による英語教育は当たり前、音楽や美術の授業が英語だったり、生徒が英語で劇で行ったりする学校もあります。
英語教育以外では、アクティブラーニング教育も多くの学校が取り入れています。グループディスカッションやグループワークによって、自分の意見を持って発言したり、他人の意見に耳を傾けることで幅広い考えを知ったり、主体的、能動的、対話による学びが得られます。校外学習で自然の厳しさを体験できる授業、プログラミングによってドローンを飛ばす授業など、学校によって独自の様々なカリキュラムが用意されています。慈悲深い環境で育ってほしいなど、校風で選ぶこともできます。
学区の公立中学の評判が悪い
公立中学は、学区で決まっているから選べない。荒れてる中学、やる気のない中学、人が少なくて部活が機能していない中学。確定でその中学に行かなければならない場合、避ける意味で私立中学を目指すというのはアリです。
環境を選べるのは受験する強み。特に自分の意見がなく流されやすい子にとっては、周りの環境がすごく大事。良くも悪くも左右される。こういう子は荒れてる公立中学だった場合、友達次第ではとんでもなく落ちるリスクがある。こういう子には、面倒見のいい私立学校をおすすめします。
公立に比べて圧倒的にしっかりした環境のは私立です。教育の質も高いので、周りの良い影響を受けながら成長できる。
部活の質の違い
私立の部活は、外部顧問が当たり前なので指導レベルが高い。公立の顧問は授業と部活の掛け持ちなので、当然教える質は違いますよね。また、盛んな部活で選ぶこともできるし、選択肢の幅が広いというのも魅力です。
公立中学ではあまり見かけないチアリーディング部、新体操部、水泳部、ワンダーフォーゲル部、弓道部、華道部や茶道部、管弦楽部、料理部、天文部、生物部、社交ダンス部、聖歌隊、鉄道研究部、伝統芸能などなど変わった部活もあります。
中学受験をしない方がいい場合
- 子供が全く乗り気じゃない
- 夫婦に受験に対する温度差がある
- 所得が高くない
- 受験する目的がはっきりしてない
中学受験をした方がいい場合
- 将来の目標が明確で、ハイレベルな勉強が必要
- 学びたい、学ばせたい教育がある
- 学区の公立中学の評判が悪い
- やりたい部活がある
中学受験をした方がいいのか、しない方がいいのか、どちらにしても子供の意思を尊重してたら悪い結果にはなりません。子供の気持ちを一番に考えて決めることをおすすめします。
途中で辞めるという決断もある
難関校を目指さない、ゆるめの受験もある
費用をおさえる方法もある