まず最初に、中学受験が狂ってるのは本当だと思います。特に大手塾の仕組みが、狂ってると言われる状況を作り出しているといっても過言ではない。
生半可な覚悟で大手塾に入塾してはいけない
大手塾に通うべきは、本気で難関校を目指すモチベーションの高い子だけ。
普通の子が、大手塾に入って起こること
- 最初は高い偏差値を目指すつもりはなくても、超競争環境によって、自然と高い偏差値の学校を目指すことになる。
- 大きなプレッシャーとストレスがかかり続けるが、簡単には辞められなくなる。
- 常に順位を意識させる環境。成績下位のクラスになると、自分に自信を無くしてしまう。
大手塾の超競争環境が狂ってる

勉強できない子は自尊心・自信を完全に奪われる
子供の良し悪しって、勉強だけじゃないですよね。受験勉強で高得点とれることだけが、頭がいいとは言えないし、優れているとはいえない。興味のある分野に特質した知識があったり、アイデアを出すのが得意だったり、コミュニケーション能力が高いとか、運動が得意とか、楽器が得意とか、絵が上手いとか、人を思いやるやさしい心を持ってるとか、根気強く真面目に取り組めることができるとか、どんな子でもいい面があります。
企業の採用で最も重視するのは、コミュニケーション能力
先の話にはなりますが、企業の採用の際、最も評価されるのは勉強能力ではなく、コミュニケーション能力、主体性、協調性。成績ももちろん評価の対象ではありますが、経団連の調査では「採用の際、成績をかなり重視する」と答えた企業はわずか10%程度。一番重要なことではないのです。
でも、大手塾は勉強の成績が全て
集団の中で、成績のいい子が優れた子、成績の悪い子は落ちこぼれ。直接そう言われるわけではないが「塾の仕組み」がそうさせるのです。親も、子も。
成績で決まる、露骨なクラス分け
クラス内で成績の悪い子は、後ろの席
塾に行けば、成績がいい子と悪い子が、ひと目でわかる。上のクラス、下のクラスといった露骨なクラス分け、クラス内でも席が前の方は成績が良くて、後ろの方の席は成績が悪い。後ろの方の席になると、下のクラスに落ちるかもしれないというプレッシャーがかかります。
自分が全体でどの位置にいるのか、常に順位をつけられている環境
本当は塾の成績が人の優秀さを計るものじゃないのに、成績が上位じゃないだけで、自分の全てが否定されているように感じる。元々、勉強が得意で勉強で上位を目指そうと思ってる志が高い子ならいいです。でも大半がそこまでのモチベーションを持って始めた子じゃないと思います。
良い教育を受けさせたい。子どもに合った環境で教育を受けさせたい
最初はそんな風に思って始める人が大半です。それなりの学校に入れたらいい。無理に高い偏差値の学校を目指すつもりはない。始めてみて無理そうなら辞めればいい。周りの子も塾に行き出してるし、とりあえず塾に行かせてみよう。
超競争環境の塾に身を置くことで変わってきます
常に順位、順位、順位。「上のクラスに入れた!」「下のクラスに落ちそう」「席が後ろの方に行っちゃった・・」常に成績で一喜一憂する環境で過ごすことで、成績こそ全てと心理的に思ってしまうのが自然です。少しでも高い偏差値の学校を目指した方がいいかも。
麻痺してきます。これが怖い
〇〇ちゃんは○○校を受けるらしい。上位校を受ける情報ばかり耳に入ってきます。我が子の偏差値だと△△校が精一杯。偏差値が高くない学校を目指すなんて恥ずかしくて言えない。塾の成績が悪いというだけで、人間性すべてが否定されているような感覚におちいってしまう。
成績下位の席になって、自信を無くさない子はいない
下のクラス、後ろの方の席に行けば行くほど、自分はダメな人間なんだ、自尊心や自己肯定感を奪われ、自信を失ってしまう。そういう怖さがあります。人の良し悪しは成績が全てじゃない。無理に高い偏差値の学校を目指すつもりはなかった。塾の成績なんて一つの要素にすぎないことを、塾に入る前は分かっていたはずなのに。
大手塾でも、親の負担は大きい

大手塾に通わせるということは、想像以上に大変
共働きだから仕事で忙しくて勉強はみれない。塾に入れておけば授業もあるし、帰ってきてからは宿題もある。塾に任せて勉強させておけば、子供のレベルも見えてくるだろうし、そしたらレベルに見合った良さそうな学校見つけ、目指せればいい。そんな風に考えていませんか?
現実は厳しくて、塾に全て任せられるわけじゃない
親がやるべきことはたくさんあります。塾に入れたからといって、子供が勝手に勉強して成績が上がっていくわけじゃありません。日々の宿題のチェック、場合によっては勉強を教えないといけないし、塾からの配られるテキストやプリントに目を通さないといけない。小学校からのプリントだって多いのに、さらにプリントが増えるんです。それに加え、模試の整理や管理、模試の解き直し、塾からの配布物の確認、保護者会への参加、面談、学校情報を調べる、学校見学、夜も遅くなるのでお弁当や送迎も必要。働きながらこれをやるんです。
仕事から帰ってきても、やるべきことや山積み
帰宅後の疲れてる中、勉強に付き合っていても子供は不機嫌な態度「分からない。疲れた、ムリ」。などと言われる。親も疲れているが子供も疲れている。カチンときて日常的に親子がバトルになことは当たり前。
集団塾は個人の為に細かく手をかけてくれません。今の状況や授業態度、今後の方向性など大きな相談はできても、細かい勉強については個々に委ねられる。苦手な単元、苦手な教科は親が教えるか、個別指導塾にお願いするしかありません。
親が教える弊害
親が教えるとお金がかからないが、子供に精神的なストレスを与える可能性が高い。「なんでこんなことも分からないの!?」「昨日教えたでしょ?」とか「その態度、やる気あるの?」みたいに感情的になりやすく、お互い遠慮が無いので文句を言いたい放題。双方イライラしやすく、子供を傷つけてしまうことも多い。
精神安定の為にも、苦手なところは個別指導塾にお願いするという選択は十分アリ。親が教えると、長い説教が始まる場合も多くて効率が悪かったりする。私も実際、娘に教えた経験上、何度も説教してしまいました。そんな説教時間が無駄なのは分かっているのに、やらずにはいられない。忙しい合間に丁寧に教えてあげてるのに、シャーペンいじって全然話聞いてない態度されたりすると、冷静ではいられなくなります。
そして、大手塾を辞められなくなる

とりあえず入ってみて、合わなければ辞めればいい?
つらいなら、辞めればいいのに?
そう思うかもしれませんが、辞めるのは簡単じゃない。というのも、実は塾に入ってしばらくは、内容もやさしく宿題にも無理がない。学年が上がるにつれて勉強が徐々に難しくなってきて宿題も増えてきます。
ここまで続けた塾、本当に辞めて大丈夫なのか
いままでの努力やお金が、無駄になるんじゃないか? そういった葛藤はどんな習い事でもありますよね。辞めるか辞めないか葛藤してる時に、素直にやる気を出して勉強に取り組んでる姿を見ると、思いとどまってしまう。辞めるか子供に聞いてみると「辞めないで頑張る」と言われたりもすると、なかなか難しい。
辞める決断は、相当な勇気がいる
子供からの、どうしても辞めたいという本気の相談が無い限り、辞める決断というのはなかなか出来るものではありません。子供が辞めないと言ってる以上、協力してあげたいと思うのは自然なことです。
今まで色んな犠牲をして過酷な勉強もしてきたし、親としてもお金をかけてきたし、たくさんのサポートをしてきた。今辞めてしまったら全て無駄になってしまう。これまでの頑張りが全て水の泡になってしまうのはもったいない。
もう少し様子をみてみよう。
そういって辞める決断ができずに、ズルズルと続けてしまう。学年が上がるにつれて、注ぎ込んだ金額は膨れ上がっています。今更辞められない。入れる学校に入ろう。
仕方なく入った学校というイメージは親にとっても子供にとっても、あまり良くありません。
高い偏差値を目指さないつもりだったのに、最終的に偏差値にこだわってしまっている。無理のない目標の学校を目指し、その目標をブレさせなければ入った学校に残念なイメージを持つことはありません。
中学受験で狂ってしまわない為の方法

高い偏差値を目指すなら、大手塾ほど環境の整った塾はないです。でも、普通の家庭の普通の学力の子が中学受験する場合、大手塾に通うことで壊れてしまう可能性があります。じゃあ具体的どうすればいいか。
難関校でないかぎり、大手塾に通わないでも十分合格できる
個別指導塾やオンライン学習サービスなどを併用し、家庭学習をメインに取り組む。家で勉強なんてしないでしょ? そう思うかもしれません。確かに全く塾なしでは難しいと思います。でも個別指導塾などを利用すれば、決められた日に授業があるし、決められた宿題があるので受験勉強することは難しくありません。小学生のうちはまだ素直、親の言うこともよく聞いてくれて、真面目に勉強に取り組んでくれます。逆にこの状況で勉強できないようであれば、塾に通ったとしても同じように勉強できない子です。
子供のレベルに合わせた授業と難易度、進学塾のように競争のプレッシャーはありません
じっくり確実に、健康的に子供に合った偏差値の学校を目指せる。
なるべく高い偏差値の学校を目指したいなら大手進学塾の方が適しています。でも覚悟してください。超競争環境なことを。とりあえず入ってみて、合わなければ辞めればいいなんて考えは通用しません。今まで積み上げてきたものが無駄になるという心理が、辞める決断を出来なくする。精神的に病んでまで高い偏差値を目指すことが、その子にとって将来のためになるとは思いません。
そして、必死の努力の末に何とか入れた志望校。ついていけなくなる可能性も高い。入学はゴールじゃなくてスタート。偏差値の余裕のある学校に入った方が、入学後も無理のない中学校生活を送ることができる。学校内で上位をとりやすく、指定校推薦をもらいやすかったりもする。先のことを考えると、偏差値の低めの学校に入るメリットはたくさんあるのです。
とりあえず個別指導塾で、中学受験はアリ

ここが大手塾とは違う点。入ったら後戻りできない大手進学塾とは違い、個別指導塾は競争のプレッシャーが無いので、精神的な余裕があり、偏差値の高い学校を目指す気持ちが生まれず、無理がありません。苦しくて辞めるという選択になりづらいし、もし辞めようと思った場合でも大手塾ほどの葛藤はありません。それは、個別指導塾の場合、大手塾との熱量が違いで犠牲にしてきたものが少ないから。
ただ、理解しておいてほしいのは、大手塾に通うより目指す偏差値が低めになる。当然ですよね、必死さが全く違いますから。必死で高い偏差値を目指すなら大手塾。無理のない受験をしたいなら個別指導塾。
偏差値が低いからって、教育レベルが低いということはない。我が子も偏差値40台の学校に通っていますが、教育の質は良いと感じるし、生徒もしっかりした子が多い。公立とは違い色んな経験ができている感じています。
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