中学受験、偏差値40台向けの国語の勉強法と対策【塾なし】

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勉強方法

高校偏差値50~60相当の、中学偏差値40台

普通の子が無理せず目指せる現実的な偏差値。偏差値50以上のガチな受験勉強とはやり方が異なります。偏差値40台はやり方を間違えなければ、どんな子でも無理せず目指せるおすすめの偏差値。

とはいえ、簡単ではなく最低2年くらいは勉強が必要。ここでは、効率的に目指せる偏差値40台向けの国語の勉強法をお伝えします。

偏差値40台、算数の勉強方法

国語の入試問題の内訳

長文読解7〜8割

国語は長文読解が多くのボリュームを占めます。小学校では教科書に載ってる馴染みのある文章のテストが基本。中学受験では、読んだこともない文章の長文読み問題に答えないといけません。我が子もそうでしたが、本を読んでこなかった子にとっては、かなり厳しい道のりになるでしょう。

語句・文法2〜3割

語句・文法というのは、ことわざや慣用句、漢字、四字熟語、文法(名詞・動詞・敬語・助詞など)などの問題。ほとんど暗記で何とかなりますが、問題数の割に覚える量は多い。読解はなかなか点数が上がりませんが、こちらは努力に比例して分かりやすく伸びやすい。読解が弱い子は特に、こちらの問題を確実に取れるように勉強することも一つの方法です。

国語:長文読解の勉強法

小学校とは全然違う、長文読解への対策。入試は初めての長文を、時間内に解く。

小学校の読解問題は授業で学んだ文章を元にテストをします。だから内容も分かってるし、読み解くポイントも理解してる。授業聞いてたら解けて当然。100点は簡単にとれます。

それに対して中学入試は、初めて読む文章を解きます。しかも、小学校の国語のテストは約600文字程度ですが、入試の文字数は6,000文字と約10倍も長い文章。もっと短い学校もありますが、それでも長文なのは変わりません。偏差値40台の試験問題でも、訓練してないと読むだけで時間切れになる。

娘が受験した偏差値40台の学校、実際の過去問

偏差値40台でも小学校のテストとは比べものにならない難しさ
練習しないとほぼ不可能。時間も全く間に合いません。

国語は文章が長く問題数も多い。選択肢の問題自体の文章も長く、選択肢から正解を見つける為に、問題文を正確に早く読むことも求められる。選択肢だけではなく文章を書かせる記述問題も多い。記述問題の回答を見つけるにも傍線部から離れているので、答えを見つけるにも時間がかかる。我が子も何回も練習しましたが最後の最後まで時間ギリギリでした。国語は特にスピードも求められる科目です。

この例では文章は1つですが、年や回、学校によっては2つ文章がある場合もあります。

ちなみに偏差値50台以上になってくると、更に文字数が多かったり(8,000〜10,000文字以上)、同じくらいの文字数でも問題の難易度が高かったり様々。偏差値40台だと、そこまで答えにひねりはないので、文章は長いがそこそこ読めていれば答えに辿り着きやすい。

読解問題、勉強の流れ

  • STEP 1
    簡単で短めの読解問題を解く
  • STEP 2
    基礎レベルの読解問題を解く
  • STEP 3
    時間を気にして、速く解く
  • STEP 4
    物語文、説明文、随筆文の苦手克服
  • STEP 5
    語彙力を上げる
  • STEP 6
    応用問題にチャレンジ
  • STEP 7
    過去問で実力を計る

全体の流れとしてはこんな感じ。詳しく解説します。

簡単で短めの読解問題を解く

最初は、簡単な読解ドリルをやってみる

最初は簡単なのでスラスラ解けると思いますが、その子のの実力次第では途中で間違えることも出てきます。解き直ししながら「初めての文章を解く」ということに慣れましょう。スラスラ解けるのでモチベーションも維持しやすいです。まずは勉強習慣をつけるという効果もあります。

一般的な小学生向けのドリル。やさしいので国語が苦手な子でも毎日取り組めます。まずは初めての文章を読んで解けることを目標にする。サクサク解けて簡単すぎ、物足りないようなら次のステップへ進みます。

基礎レベルの読解問題を解く

少し長い文章にチャレンジしてみる

読解ドリルは難易度に大きな差があります。難易度ミスして難しいドリルをすると、一気に自信もやる気がなくなるので問題集選びは慎重に。最初は簡単そうなドリルを選ぶこと。読解力トレーニング(学年通りじゃなくていい)、パーフェクトテストの標準問題あたりは難しすぎず丁度よい。中学受験向けと記載があるドリルは難易度が高い傾向にあり、難しすぎて全然解けない問題集も多くありました。(評価が高いと買ってしまいますが、難しいので結局出来なかった)

毎日の演習にちょうどいいボリューム感。この手の問題集は短く簡単すぎるものが多いですが、それよりは少し長めの文章問題。級分けしてあるので、こどもに合った難易度を選べるのもいいところ。一番上の1級が中学入試レベル。30日分は区切りもはっきりしていて進めやすいです。
中学受験と名のつく問題集は、偏差値55程度を目指すものが多く難しくなってしまいがち。評判のいい『Z会グレードアップ問題集』は我が子には難しくあまり解けませんでした。逆に中学受験向けじゃない問題集は簡単すぎる。この問題集は標準問題とハイレベル問題に分かれていて、標準問題(偏差値40程度)ハイレベル問題(偏差値50程度)くらいに感じ、標準問題が難易度的に丁度良かったです。中学受験を意識した問題形式なのも評価が高いポイント。いろんな目的な人がいるからamazon評価はあまり参考になりません。偏差値40台を目指すには最適な問題集です。

時間を気にして、速く解く

やさしめの長文読解に慣れてきたら、スピードを意識する

国語の入試は時間との戦いです。いきなり早く解く必要はないが時間を意識するだけでミスが増えたりする。よく読めば答えられるところでも、つい先に目についた言葉を選んでしまったり、問題文の読み間違いによる勘違いなど。時間を意識しつつ正確さをキープするのは難しい。徐々に早く読んで早く解けるようにしていく。

物語文、説明文、随筆文の苦手克服

物語文・説明文(論説文)・随筆文、どれが出るか分かりません。
どれが出題されても大丈夫なように苦手を克服する必要があります。

物語文が苦手なのは感情が読み取れなかったり、情景が浮かんでいなかったりする。気持ちを読み取るために、心情語を覚える。情景が浮かばないなら、情景と関係したワードに注目しシーンを絵に描いてもらう。

説明文が苦手なのは、言葉が難しく文章の意味が分からない場合が多い。一文づつ分解し、分からない言葉を教える。語彙力を勉強する。筆者の言いたいことを見つける。書いてある場所や言い回しには、決まりがある。文章読解の鉄則という本に、そのルールが書いてあるのでしっかり頭に入れる。数をこなすことで徐々に答えを見つけられるようになります。

国語読解、具体的な勉強法

受験の読解問題を読む上での着目するポイントや、解く上での注意点など、物語文や論説文、詩を解く上での50以上の「鉄則」を中心に進められています。(例えば「〜なのである。」などの表現は作者が主張したい箇所。とか)パラパラと見るだけでも、なるほどと思うことばかり。鉄則の数が多いので、どの鉄則を使うのかは見極めが必要ですが、端的でわかりやすい本なので、すぐ実践できる

語彙力を上げる(語彙力アップ勉強法)

読解問題の文章を読んでいて、わからない言葉がよく出てくるようなら語彙力を鍛える必要があります。日常生活で身に付く子も多いですが、何かを説明するのが苦手だったり、理解力が無かったり会話が苦手だと語彙力が弱かったりします。語彙力が弱いと、物語文の主人公の感情が読み取れなかったり、説明文の内容が頭に入ってきません。最低限の語彙力をつけるのは「小学生の語彙力アップ 基礎練習ドリル1200」がおすすめ。語彙問題集は難しいものが多く、偏差値40台だとこの本一択。

一番定着する方法は説明させること

勉強方法は、毎日新しく1ページ(9個の言葉)を覚えて、言葉と意味を説明させる。次の日は新しい1ページの9個の言葉と、4日分さかのぼって過去4ページ分も説明させる。1日経ったら忘れてたじゃ意味ないので、繰り返すことでしっかり定着。

難しすぎる言葉が入っていない点がおすすめ。偏差値40台に丁度いい難易度の言葉ばかり。1ページに9問なので、毎日少しづつ取り組みやすい。言葉の使い方と意味が一覧で見れるので、下の部分を隠して使い方を紐づけてみる。意味を言ってみるなど、1ページ完結のこのドリルはとても使いやすかったです。

応用問題にチャレンジ

中学受験対応の読解問題集、基礎問題と応用問題に分かれているものが多い。中堅校向けの読解問題集だと、感覚的には基礎問題が偏差値30台で、応用問題が偏差値50台という感じがしました。偏差値40台だと基礎問題だと簡単だけど、応用問題だと難しすぎる。市販の問題集のレベルが微妙なんですよね。応用問題をやってみて解けるようなら50台を目指せます。応用問題は実力を計るものさしになります。我が子のように、難しくて解けないようなら偏差値40台が適正だと思います。その場合、少し簡単めですがさまざまな基礎問題を早く完璧に解けるようにしておく。

過去問を解く

解くタイミングは慎重に

圧倒的に適正レベルの問題集は過去問ですが、早いうちから過去問に取り組んではいけない。最初の1回しか実力を計ることが出来ないので、先に解いてしまったら本番まで本当の実力が測ることができなくなるから。過去問の問題数は限られています。過去10年分集めたら10回以上分はあるので、まずは小6の9月に一度解いてみて、安全圏かどうか確認する。

偏差値40台向け最も適した読解問題集は過去問

貴重な志望校の過去問はむやみに手を出せないので、出題傾向が異なるが、偏差値が同じレベルの別の学校の過去問を練習用に解くのもおすすめ。問題の雰囲気は違いますが、難易度が同じくらいの入試問題を解くことで近いレベルの練習ができます。市販の問題集は難易度が高すぎたり低すぎたり、偏差値40台レベルの問題は少なめ。入試問題って「30字前後で説明しなさい」とか、「25文字以上35文字以内で答えよ」「はじめの何文字を抜き出せ」など文字数指定で書かせる問題が多いし、選択問題も一文が長いし問題数も多い。市販の問題集は字数制限がないものがほとんどだったり、文章も短め。入試問題の想定になりにくいものが多いんです。

毎日の読解と週末の読解の難易度調整

我が家の場合、読解が苦手ということもあり、平日は疲れているせいか、基礎問だけでも読み取れないことが多く苦戦していました。なので、平日は軽めの読解問題にして、週末に重めの読解問題を解くことにしました。読解問題は疲れがもろに読み取りに影響します。実力なのか、疲れているだけなのか見極め、効果的な難易度の問題を設定しましょう。

どこかのタイミングでつまづいたり、間違いが増えてきたら、都度しっかり解説を読んで確認すること。解き直しが一番重要なので、ここを丁寧にしっかり行います。親が教えるのか、塾の先生にお願いするのか、どちらでもいいですが、偏差値40くらいなら親が教えられることも多いと思います。

国語:語句・文法・漢字などの勉強法

読解以外で出題される問題

  • 四字熟語
  • 慣用句
  • ことわざ
  • 故事成語
  • 語彙力
  • 漢字
  • 文法
  • 作者と作品

学校や年度によって出題傾向に差がありますが、上記のどれかの中から数種類の出題があります。

語句・文法は、基本のみで大丈夫

大人が一般常識で知ってるレベルの内容

偏差値40台であれば、そんなに難しい問題は出題されません。四字熟語や慣用句、ことわざなども、大人なら常識的に知ってるようなものばかり。とはいえ、小学生は知らないことも多いので一通り覚え込む必要があります。

ことわざから文法まで幅広く掲載されている「でる順過去問 ことわざ・語句・文法」この一冊で基本的なものは全て網羅されているので、この一冊を完璧に頭に入れておけば大きく落とすことは少ないでしょう。

語句の意味・慣用句・ことわざ・故事成語・文法(主語・述語・修飾語など)・助詞・助動詞・品詞・敬語といった、読解以外の国語の入試問題を一通りおさえています。それぞれスピードチェックといって見開きの一覧で確認できるページもあり、まとめて確認もできます。

長期記憶の為に、漫画を活用する

長期記憶に残りやすい、漫画での学習

文法以外はほぼ暗記ですが、かなりのボリュームがあります。今まで四字熟語や慣用句などに触れてこなかった子にとって、ひとつひとつ覚えていくのは大変です。楽しく覚えたいなら漫画がおすすめ。

漫画で覚えると、勉強で暗記するよりも長期記憶に残りやすい絵と内容で覚えるからイメージが残り、定着しやすく忘れにくい。以前読んだ漫画のワンシーンが残ってたりしますよね。息抜きに読むとか上手く活用しながら楽しく覚えていきましょう。読みやすくて分かりやすいのは大定番のドラえもんシリーズです。

四字熟語以外にも慣用句ことわざ語彙力などいろんな漫画があります。ドラえもんの漫画で覚えるシリーズは何年も人気。楽しく読みやすくて分かりやすい。何より勉強を全く意識しないで自然と覚えられるというのが強いです。勉強に疲れている時でもドラえもんの漫画ならスッと頭に入ってきます。

暗記ものは寝る前が
最も記憶の定着に効果的

1日の最後は疲れててて頭が回りません。読解は脳が疲れていない日中に行い、暗記するものは1日の締めに行う。記憶定着の関係でも寝る前がベスト。漫画で覚えた四字熟語や慣用句なども確認の意味で、一つ一つしっかり説明できるように。

漢字の対策

受験想定の漢字問題対策

受験に出やすい漢字を集めた問題集。7時間では覚えられませんが。カッコ問題は最低限覚えておき、出題例の漢字部分も覚えることを目標にしたい。偏差値40くらいだとレベル2くらいまでで十分なので、繰り返し完璧に覚え切れば、漢字問題はかなり解けるようになるでしょう。数は多いですが、実際この中から何問か出題がありました。

本格的な入試用の漢字対策。過去に受験で出た漢字からの調べ上げたチョイス。7時間で覚えるは流石に全然無理ですが、通常の漢字の読み書きに加え、慣用句、ことわざ、同音意義語、対義語、四字熟語などもしっかり学べる。レベルA〜Cまでありますが、偏差値40台であればランクBまでで大丈夫。志望校の過去問見ると、ここに掲載されている漢字が結構入ってました。入試の漢字問題対策としてやっておくと安心です。
 

特に漢字の弱い子は
漢字の基礎トレーニング

国語の読解文章で読めない漢字がよく出てくるようなら基本の漢字を学習するべき。この問題集は毎日進めやすい量。短期の繰り返し、長期の繰り返しの頻度がちょうど良く、忘れたそうな頃にもう一度出題される。我が子は小2の分から全て学習しましたが、漢字がかなり書けて読めるようになりました。1日15分程度で出来るので漢字をコツコツ覚えていくにはおすすめです。

学年ごとに分かれた漢字学習ドリル。各学年で上下巻の2冊づつ。習う・翌日復習・数日後に復習テスト・さらに数日後にまとめテスト、エビングハウスの忘却曲線に沿うような、復習タイミングの多さとバランスが絶妙。我が子は漢字が弱かったので小2から問題集を各2周、3周くらいひたすら続けました。何度も繰り返し練習することで、確実に漢字の力がつきます。

国語入試は大きく分けて、読解と語句・文法

特に読解のボリュームが大きく、身に付きづらいので、簡単な問題集からでも早めに取り組むことをおすすめします。

具体的な国語読解の勉強法

偏差値40台、算数の勉強方法

最も現実的な中学受験の勉強法