中学受験といえば、4年生からガッツリ勉強しているイメージがあるでしょうか。私はそんなイメージでした。でも実際は、周りの受験生の話を聞いても、意外と遊んでるし習い事も続けていました。
平日1〜3時間、塾のない日は習い事を入れることもできる。土日は4〜5時間、早めに起きて午前中3時間勉強すれば、午後はしっかり遊びに行ける。夕方帰ってきてから2時間勉強すれば、5時間の勉強時間がつくれます。
実は多くの中学受験生、5年生での勉強時間は、まだ他のことが出来る余裕があります。

遊びや習い事を犠牲にしない
中学受験に悪いイメージがある原因の一つに、大事な時期を勉強漬けにすることに抵抗がある。という意見があると思います。
5年生の時点ではまだ遊べるし、習い事も続けられる。
塾や宿題などもあるので、詰まったスケジュールにはなりますが、出来なくはないです。受験しない子だと、時間が余って「暇」という場面も多く、それに比べれば遊びや習い事、勉強に忙しい受験生は充実しているともいえます。
塾は週3日くらいなので、それ以外の日に習い事を設定し、帰ってきてから勉強する。みんなそうやって習い事を続けています。
本格的に時間も余裕も無くなってくるのはのは6年生になってから。特に夏以降は追い込みの時期で習い事を辞める子が多くなってきます。
長時間は集中できない
勉強時間が3時間以内くらいがちょうどいいのは、実際そんな長く集中できない。ということがあります。普通の5年生なら、3時間もみっちり勉強したらヘトヘトです。
これは我が子の場合なので個人差はありますが、実際私が教えていて感じたのですが、1〜2時間くらいは吸収力も高くよく理解しているように感じましたが、3時間超えてくるあたりから、知能が一気に低下。簡単な問題すら全く解けなくなるような状態になり「だめだ、もうやめよう」と切り上げることが多かった。
1時間おきに15分ほど休憩しても、全く回復しませんでした。まだまだ1日の勉強量には限界があるので、限られた時間に効率的に勉強しなければいけないのです。
限られた時間で効率的に勉強する
意外と少ない集中時間にどう勉強するか、国語の読解や、新しく覚える単元などは前半に、習ったことの演習や暗記ものは後半にもってくる。特に一番最後が暗記ものがいいです。
集中が切れていたら、しっかり休む。本当は15分ほど昼寝でもした方がいいですが、素直に昼寝してくれるような子は少ないかもですね。
集中力を上げるには、睡眠がとても重要なので「9時間以上は寝る」これは徹底させましょう。
あとは、細切れにならないのように、計画的にある程度まとまった時間を確保しましょう。勉強はリズムが大事なので、同じようなタイミングで同じ種類勉強をすることで、なるべく疲れず慣れていくという意識をしましょう。
勉強時間か勉強量、理想はどっち?
科学的には量より時間で決めた方がいいとされています。その理由は、量で決めると、難問などに時間をとられてしまった場合、脳が疲れているにもかかわらず、ノルマが終わるまで続けなければならず、非効率に時間だけを浪費してしまうというもの。
ただ、これは意外と当てはまらない場合もある。時間で決めると「頑張っても結果が変わらない・意味が無い」と手を抜いてしまうことも多い。頑張っても、ダラダラ勉強しても終わる時間は変わらないのはモチベーションが上がらない原因になる。
逆に、量を目標に設定すれば「ここまでできれば終わる」という目標が明確な為、頑張れば早く終われるというモチベーションにつながる。
我が子の場合はまさにこれで、ずっと科学を信じて時間区切りで勉強していたのですが、なんだか進みが遅いなと感じることが多かったので、量のノルマに変えた途端、格段に進みが早くなりました。こどもにとっても頑張れば早く終われるというのは、相当モチベーションが上がったようです。
勉強時間か勉強量か、どちらを目標に設定するかは色々試してみて決めればいい。
6年生になると、勉強時間が5時間以上が当たり前
6年生になると状況は変わってきます。集中できるのは1日3時間。そんなこといってられないのがこの時期。それに、今までの勉強習慣がしっかりと出来ていれば、集中力も5〜6時間続くようになってきます。
3時間では短すぎると感じるほど、やることがたくさん。まだミスがなくならない。前やったのに忘れた。応用がまだ解けない。偏差値が上がらない。過去問が合格点に届かない。理由は様々ですが、A判定でも油断せずに固めにいく、受験では何があるか分からないから、合格が見えてきた子はより確実に、まだ危うい子は1問でも多く解けるように対策を。
夏の夏期講習の参加率は90%
夏が受験の天王山。合格を左右する大事な時期、このあたりからムードが大きく変わってきます。周りの子たちも、習い事の回数を減らす子、辞める子が出てきました。漠然と受験勉強していた時と違い、もう数えられるようになってくると、いよいよ受験をするんだという士気が高まって、緊張感が出てきます。
5年生で1~3時間の勉強習慣が、6年生での5時間以上の勉強習慣につながる
実際我が子の場合、5年生の時点では3時間が限界でしたが、6年生では5時間どころか、ヘロヘロになりながらも、8時間くらい勉強する日もありました。ヘロヘロでしたが、正解率は悪くないので、がんばりが慣れてきた、そんな風に感じました。
これは、5年生の頃に毎日1〜3時間勉強する習慣をつけていたから。
いきなり5時間勉強は絶対できない。大人だって当然難しいのはわかりますよね。4年、5年生の頃に勉強習慣をつけておくことが、その後の6年生での膨大な勉強時間をこなすことに生きてくるのです。
まとめ
5年生の勉強時間1~3時間、まだまだ6年生に向けての助走期間、本格的に勉強漬けになるのは6年生になってから。5年生時点では、遊びや習い事はまだまだ続けられる。
中学受験5年生と勉強時間
- 遊びも習い事も続けられる
- まだ長時間勉強できない
- 限られた時間で効率的に勉強する
- 時間と量、どちらで決めるかは両方試して決める
- 本格的に受験一本になるのは6年生以降