中学受験は、いい大学は入って大手企業を目指す人だけ。我が家には関係ないし、意味ない。そう思ってました。
その考えは古いようです。今は普通の子が当たり前のように中学受験をします。
公立って良くも悪くも個性を尊重するというか、何もしないというか、ゆるいんですよね。勉強できる子はできる、できない子はできないまま。
我が子は「勉強できない子」の方。
公立の学校に任せてたら、学力は下がる一方なのは身を持って痛感しています。
まずは結論:中学受験に意味はある
それについて、くわしくお伝えします
中学受験は意味がないと言われる理由
受験そのものに疑問に思う部分があるのは分かります。ほとんどの出題が小学校の授業で習わない内容。独自の勉強をが必要の為、小学校の6年間で学ぶべき内容は早々に終わらせないといけない。
しかも、中学入試の問題は中学校で学ばないものも多い。
受験「だけ」の為の勉強そのものに、意味があるかどうかは微妙です。方程式を使えば解けるものを、あえて別のやり方で解かないといけないという場合もあり、中学で混乱する弊害すらある。
ただ、受験自体の意味は微妙だけど、私立中学入学には大きな意味がある
意味がないと思う理由
- 犠牲にするものが大きい
- 日本は学歴社会じゃない
- 学校で習わない無駄な勉強
犠牲にするものが大きい?
友達と遊ぶことも許されず、習い事も辞めて、空いてる時間は全て勉強。中学受験生は、小4から塾が始まり、朝から晩までずっと勉強のイメージでしょうか。それは、本気で難関校・上位校を目指す人達の話。
実際は、結構みんな遊んでたりします。
周りの子たちは、ほとんど中学受験生でしたが、習い事を減らしたり辞めたりするのは小6の夏頃だったように思います。小5くらいから勉強時間は増えますが、受験だから遊べないという子は少なかったように感じます。
難関中学といった上位校を目指す子達は勉強1本に絞ってると思いますが、多くの中学受験生は、すき間に遊んだり習い事もしています。小6の半年間くらいを集中的に勉強に費やすイメージです。
結局はやり方。塾の言われれるがままカリキュラムを組むと塾で埋まる
商売なので、塾はなるべく偏差値の高い学校を目指させる。模試や講習など、多く受けた方が安心感はあるけど、それって本当に必要?偏差値が高い学校が本当にその子の為なの?心身共に成長する大事な時期だからこと、犠牲は少ない方がいい。
実際、我が子は塾なしだったので、ほぼ犠牲は0。オンライン学習サービスが、本当の意味で犠牲を減らしてくれる。
日本は学歴社会じゃない
出身大学は、就職内定の際の一つの要素。
偏差値の高い大学の方が、将来の選択肢が増えるという事実もあります。
でも、いい大学出てもいい企業に入れるとは限らない。大企業に入ったら人生安泰ってわけでもない。学歴(正確には出身大学名)が全てではなくて、本人の実力が重視する場面も多い。
学歴意識は職種によっても違います。商社や金融、公務員、法関係といった、硬めの職業は学歴を重視される反面、クリエイティブ系の職業は実力が大事。研究者や美術系は学歴と実力の両方必要だったりもします。
結局はバランス、学歴の為に多くの犠牲を払って失敗することもある。こどもの素質、何を目指すかによって選ぶ道は変わってきます。
中学受験は、遊びや習い事を犠牲にして必死に難関中学を目指すことだけが全てじゃない。
多くを犠牲にしないで中堅校以下に入り、質の高い教育を受けるという道も十分メリットが多いのです。
小学校で習わない無駄な勉強
中学受験といえば〇〇算。受験でしか使わないこの勉強自体に、直接の意味はないんじゃないかと思います。中学でも使わないし。ただ、公式のようなものを活用する力、思考力、応用力といった柔軟な考え方が出来るようになるという側面も多少あるので、完全に無駄でもないように思います。
そうはいっても、朝から晩まで勉強すべきことかというと、微妙なんじゃないか。
偏差値によりますが、問題はパターン化されてるのも多く、同じような問題が出ることも多い。結局これ、解き方知ってるか知らないかだけじゃない?と思う時は、学力とは何なのか、と思う場面もあります。
普通の子が私立中学を選ぶ理由

中学受験といえば、難関校や上位校を目指すことばかり注目されていますが、それだけではありません。
私立中学を選ぶ理由
- 魅力的な独自教育、こどもに合った学校を選べる
- 偏差値関係なく、教育レベルは高い
- 選べない公立とは、比べものにならない
魅力的な独自教育、こどもに合った学校を選べる
世界で活躍できる本格的な英語教育に力を入れている学校、自ら学んでいく姿勢を育むアクティブラーニング教育を重視する学校、最新PCや3Dプリンターなどを備え、最先端な技術に触れられる学校、企業と連携し理科教育に力を入れている学校など、それぞれの子の興味があることに特化した教育を受けられる。
校風も様々、元気な子が多い学校、個性を尊重する学校、ゆったりとした真面目な子が多い学校など、こどもの性格と相性のいい学校を選べるというのも、大きなポイントです。
偏差値関係なく、教育レベルは高い
我が子の入った学校は上位校ではないけど、卒業生の話を聞いても「あそこはいい学校」という話しか聞こえてきません。親が卒業生で、こどもにも行かせたという方も珍しくない。決して難易度が高い学校ではないにも関わらず。
学校の質と偏差値は比例しないのが、私立中学
授業についていけない、テストの点数が一定以下の子はみっちり補習があり「誰も見放さない」「全員の学力が基準以上になるように」徹底した教育システムが組まれています。
「塾がいらない」といわれるほどです。
このように、私立中学は偏差値関係なく、いい学校は良いのです。
選べない公立とは、比べものにならない
公立中学の場合、基本的には学区で決まっているので学校を選べません。
我が家の近くにも公立中学がありますが、そこへ通わせてる親の話をきくと「来てるだけでいい」「基本放置」「部活も人数少なくて機能してない」と、ゆるいというか、何もしないというか、できない子はできないままで、できる子すらだらけてダメにになるんじゃないかと思うほど。
この大事な3年間で大きな差がつくのは目に見えています。
実際、中学受験して「得たもの・犠牲にしたもの」
我が子を見る限り、受験勉強で失ったものより、成長したと感じることの方が多かった。
中学受験で得たもの
- 高校受験しなくていい権利
我が子は2科目受験にしました。4科目も勉強しきれないからです。高校受験は5科目、学校で習う内容とはいえ、範囲も広く内申点の影響もある。全科目の影響のある高校受験は、中学受験とは別の大変さがある。それを回避できたことは大きな収穫。 - 新しいことを学んで、活用する力
特殊算や図形など、新しい解き方を学び、応用問題へ活用して解く力がついて、算数を楽しいと思えるようになった。 - 1日5~6時間勉強を続けられる力
最初の頃は2時間で限界でしたが、後半になってくると朝から夕方まで集中が続く力がつきました。圧倒的な勉強量にも慣れた。 - 長文を速くを読んで、理解して問いに答える力
この力が何に役立つかは、正直よく分かりませんが・・・。最初の頃は時間に間に合わず空欄だらけの国語の文章読解、時間内にしっかり埋めて正解できるようになった。
結果、大きな自信がついた(自己肯定感)
全ては結局、これにつながります。
小学校でのテストが50点前後だったのに、90点以上が当たり前になる。今までついていけなかった算数も、学校の算数簡単すぎる!とか言う程に。国語も100点連発で余裕。
小学校の勉強がこんなに簡単だったなんて
見える世界が変わったんじゃないでしょうか。
「やれば出来る」を、身をもって実感したことで、自信がついたのをはっきり感じられます。
中学受験で犠牲にしたもの
- 友達と遊ぶ回数
受験をしなければもっと遊ばせられたなと思います。小6の後半は遊びに行く時間があったら勉強する。というルールにして、一切の遊びに行くのを禁止していたくらいなので、本人は大変だったでしょう。
遊ぶ回数は減ったが、友達は失っていない
だからって友達が全然いなくなったかというと、そんなことはなさそうで、受験が終わった後の2ヶ月間は、今までの分を取り戻すかのように、毎日色んな子と遊びまくっていました。
遊びから帰ってきたら友達とLINEや長電話、時にボイチャでゲームしたり、休日にグループで遊園地やディズニーに行ったりもして、受験によって友達を失ったような感じは、あまり感じられません。
まとめ
中学受験自体は微妙だが、 私立中学に入るのは、大きな意味がある
私立中学を選ぶ理由
- 魅力的な独自教育、こどもに合った学校を選べる
- 偏差値関係なく、教育レベルは高い
- 選べない公立とは、比べものにならない
中学受験で得たもの
大きな自信
犠牲にしたもの
友達と遊ぶ回数
ただし、友達は失っていない
塾に通うと、より多くの時間は犠牲になります。我が家のように、塾なしで犠牲を最大限まで減らすという方法もあります。
塾なしで成功する方法