今や共働きで中学受験は当たり前。全然無理じゃありません。大変さはみんなそれぞれ、夫婦で協力しながら工夫して乗り越えているのです。送迎や塾のお弁当はどうするか、 一番重要で大変な学習管理についてどうするか、うまく乗り切る方法をお伝えします。
共働きで送迎やお弁当はどうする?

塾の送迎はどうする?
まず塾に通えるのか、最初に考えなければいけないことですよね。塾といっても様々で子供に合った塾があると思います。近さを優先すべきか、遠くても塾の内容を優先するべきか、悩みどころですよね。
小4の子は、みんな電車やバスで通ってる
都内の場合ですが、半数くらいは1人で通っています。夕方に小学生が日能研のリュック背負って一人で電車に乗ってる光景はよく目にします。自宅からの距離や治安などにもよりますが、小4くらいになると一人で通える子が多い。共働きで送るのが難しい場合は1人で行けるか検討してみてもいいと思います。
お迎えは「最寄り駅まで」が多数
小4だと塾までのお迎えも普通ですが、小5になると友達と一緒に電車で帰る子が多くなります。親は自宅の最寄り駅までお迎えというのがスタンダードです。仕事帰りに駅で待ち合わせするのでもいいでしょう。また、浜学園
のような送迎バスのある塾もあります。送りも迎えも最寄り駅まで送迎してもらえるので安心ですよね。
塾の修了時間は小3までが19時、小4から20時が多い(中には小6は21時の塾もある)。普通に遅い時間なので、仕事終わりにお迎えいくことは不可能ではないでしょう。(保育園のお迎えの時のほうが、よっぽどキツイですよね)
塾のお弁当はどうする?
共働きの場合、朝にお弁当作って冷蔵庫に入れておく人が多い。塾が契約しているお弁当屋さんに頼む。コンビニでおにぎりや菓子パンを買う。
みなさん方法は色々なので、無理のない方法がおすすめ。あまり重く考えない方がストレスにならないと思います。お弁当作りって大変だし、食中毒も心配。塾で食べる時間もあんまり無いと言ってる。コンビニで菓子パンやおにぎり買って、軽くお腹を満たす程度でいいんじゃないでしょうか。帰ってきてから遅めの晩ごはん、みたいな家庭は多いです。
共働き最大の難所「学習管理」のポイント

送迎やお弁当は何とかなります。それよりも大変で限界を感じるもの。
最も重要で大変なのは
「学習管理」
精神年齢が高く、自分から主体的に受験に取り組めるような子はいいです。ほっといても勉強するので。多くの子はそういうわけにはいきません。うちの子もそうでしたが、言われないと宿題をしなかったり、監視してないとダラけてる。時には目を盗んで答えを写すなど、一人で勉強できない子は対策が必要になってきます。共働きの場合、特に目が行き届きにくいです。
学習管理、具体的な対策
- 自習室がある、通いやすい塾にする
- 週の学習計画をしっかり立てる
- 休日は親がサポートする
自習室がある、通いやすい塾にする
大手進学塾以外も検討してみる
一人で勉強できない子だと、通いやすくて自習室がある塾がおすすめ。共働きで家に誰もいない状態だと監視する人がいないので、ついサボりがちになる。人の目がある自習室に通うことで、勉強がはかどり、分からないところも聞けるなど有意義に過ごせます。授業外の日に通うとなると電車に乗って行くのは大変、通いやすい近所の塾がおすすめです。大手塾は安心かもしれませんが、地域の小規模塾でも難関校を目指すことは十分可能。
5年生くらいまでは、まだそこまで勉強漬けという感じではないので、親が居なくても真面目にできる環境さえあれば、1人で勉強できる学習習慣はつけやすい。受験勉強が本格化する6年生になると勉強量が上がるので、それまでの学習習慣づくりが大事です。
週の学習計画をしっかり立てる
今日の勉強は何をどのくらい? はっきりしてると取り組みやすい。一週間の中で塾の日、習い事の日、遊んでもいい日、スケジュールを元に何曜日にどこまで進めるか、具体的に宿題や復習などを割り振ります。ポイントはやらされてる感をなくす為にも、子供と一緒に計画を立てること。17時に遊びから帰ってきて、17時半〜19時まで勉強できるよね。といった風に。
平日の勉強時間、小5で1〜3時間。小6で3〜5時間が目安。特に小5の時に、1人で真面目に勉強できる学習習慣を身につけさせることが、後の小6の膨大な勉強量をこなせることにつながります。
丸つけ、直しは親が介入するべきか
子供に任せると、丸つけして間違えたところを答え見て、正解の答え書いて終わり。子供の性格ややる気によっても異なりますが、何でこの答えなのか、解説読んで理解したり、もう一度解き直したりしない場合が多く、これだと理解度や成績は上がりづらい。そのあたりしっかり出来る子じゃなければ、答えは親が持っていて、丸つけも解き直しも親が手伝うのが理想ですが、それはそれで大変なんですよね。
毎日の丸つけや解き直しを、親が行うのは実際はかなりキツイ
毎日仕事から帰ってきてからの丸つけと直し。夕飯の準備など家事もあるので、キャパオーバーになりかねない。仕事から帰ってきてもう一仕事ある感じです。ご飯も作らないといけないし、丸つけしないといけないし、間違えた問題を解き直しさせるのにも、なかなか答えが合わない。何度も間違えると子供がイライラしてきて、親もイライラしてくる。
理想は親が丸つけですが、ある程度任せてしまっていい
子供に任せると解き直し効果は薄いと思いますが、親子がバトルになるとあまりいい結果は生みません。その子の性格や信頼度や親の心の大きさなどでベストな選択は違いますが、理想は親が丸つけした方がいいけど、状況次第では子供に任せてしまっていい。というのが結論です。
特に暗記ものは、全部子供に丸つけで直しでいいと思います。国語読解や算数は可能な限り親が丸つけできるようにするなど、状況によってうまく調整しましょう。
休日は親がサポートする
平日は子供だけでできる勉強
休日は親と一緒に行う勉強
平日は子供1人でも出来る勉強をメインに行う。漢字練習や理科や社会などの暗記もの、計算問題や演習問題など。休日は重めの問題、国語だったら長文読解、算数だったら難易度が高めの問題など。分からない問題の解説や、塾で習ったことが完全に理解できていないなら補足するなど。必要ならつきっきりで勉強を教えないといけない場合もあるので覚悟が必要。
両親共に勉強教えられないなら、個別指導塾も検討してみる
中学受験の問題って親でも難しいものが多い。解説読んでも意味わからない。難しくて教えられない場合は、勉強は個別指導塾などのプロにお願いしてしまって、親は学習管理を中心にする。子供の苦手部分の把握、重点的にやるべき勉強箇所、復習が必要なのはどこか、今の偏差値で狙える学校の選定。学習計画の見直し、模試や学校見学などのスケジュール管理をしっかり行います。
土日に過ごし方は、学年や人によって様々
小5くらいはまだ余裕がある。午前中は習い事行けたり、遊ぶ日を確保できたりもします。スタートが遅かった子だと勉強漬けになってしまう場合もありますが。小6になると特別講習や週テストなどで、ほとんど土日の予定は潰れてしまいます。特別講習は校舎が違うこともあり、遠くまで連れて行く必要があったりします。基礎が定着してないので特別講座は受けずに家庭学習や個別指導などで復習や基礎固めをする方がいい場合もあります。
定期的に判断や調整が必要になってきます。後半につれて勉強量が足りないと感じるシーンも何度もあると思います。志望校に届いていない。様々な弱点の克服に費やす時間、子供のやる気の浮き沈み。学校見学や模試にも行かないといけない。志望校は無謀かもしれない。他の学校を検討した方がいいかも。都度変わる状況に対応した学習計画の立て直しや、スケジュール対応など。忙しいです。
夫婦の協力が必ず必要
学校一つ決めるのにも、一方が無関心だと精神的にも大きな負担です。夫婦が同じ方向を向いて協力し合うことが大事。妻が下の子の面倒をみたり家事をしている間に夫が勉強を見るとか、塾の面談は妻が行い夫婦で情報共有、学習管理やスケジュールの見直しは夫が主導で考えるとか。塾のお迎えは夫婦で協力し合って曜日で決めるとか。夫婦の得意不得意あると思うので、家庭によって全然違うと思いますが、出来ることはお互い協力しあって取り組まないと、過酷な中学受験生活は、一方だけの努力だけでは乗り越えることは難しいです。
まとめ
塾の送迎
- 小4くらいだと、電車やバスで通ってる
- お迎えは「最寄り駅まで」が多数
塾のお弁当
- 朝に作って冷蔵庫に入れておく
- 塾が契約しているお弁当屋さんに頼む
- コンビニでおにぎりや菓子パンを買う
最も大事な学習管理、具体的な対策
- 自習室がある、通いやすい塾にする
- 週の学習計画をしっかり立てる
- 休日は親がサポートする
夫婦で協力して乗り切りましょう。