中学受験辞めたい。何度思ったことか。中学受験は親子二人三脚で、同じ方向に向かって頑張らないと難しいと言われています。実際経験してみて、確かにまだ小学生の我が子に受験勉強させるのは、そう簡単では無いと感じました。
親の忍耐も必要。
こどもの心のケアをしなければいけないはずが、むしろ追いつめるのは親なんじゃないか。
“親は温かい気持ちで” なんて記事をよく見ますが、実際そんなの簡単じゃない。おおらかな心で接するべきなのは分かっていても、親の焦りに対して、のんきなこどもの考え、人生がかかった大きな事なだけに、おおらかな気持ちでなんていられない。現実は親は気が気じゃありません。
親が受験を辞めたくなる理由
親が受験を辞めたくなる理由
- 反抗的な態度に嫌気がさす
- こどもにやる気が感じられない
- 結果が出ない
- 言ったことを改善しようとしない。同じミスをする
反抗的な態度に嫌気がさす
高校受験こそ反抗期真っ只中だから、中学受験の方がまだ親の言うことを聞いてくれる。確かにその通りですが、自分の意思が強い子の場合、反抗期は関係なく言うことを聞かなかったりします。
誰のために言ってるのか。
親としては、こどもの為に言ってるのに、何だかんだと理由をつけてやらない。後でやる。今やろうと思ってた。今は疲れてるから集中できない。今やっても頭に入らない。など。
そういう態度をとれれると「もう、勝手にして!自分の人生なんだから、どうなっても、自分の責任だからね!」そう言いたくもなります。
中学受験は長い道のり。何度も何度も同じようなやり取りに嫌気がさすのは普通のこと。こどもの為に言ってるつもりが、逆に追いつめてしまう場合もあるので注意。
やる気が感じられない
間違えたところを丁寧に教えているのに、話を全然聞いていない。適当に返事だけする。私が説明しているのにペンばっかりいじったり、なんか描いて遊んでる。目を合わせないのは当たり前で、話聞いてないことも当たり前。
問題も全然進んでない、1問に時間かけすぎじゃない?と思うこともしばしば。
休憩が長すぎる。休憩するといって、一向に勉強する様子がない。
いちいち言わないと全然勉強に取り組む様子がない。
そんなことを毎日続けると、いちいち言うのもダルいし、自分の将来の為なのに、やる気ないなら辞めなよ、そう言いたくなります。
結果が出ない
何のために勉強してるのか、結果が出ないとやってる意味がないように思うし、こどものモチベーションも下がる一方。みんなが遊んでる中こんなに勉強してるのに結果が出ないんじゃ、無駄なんじゃないか。大事な時期を無駄に頑張って過ごしてるんじゃないか。そんな気持ちが湧き上がってきます。
これは勉強方法がよくない(合ってない)可能性もあるので、塾に相談するなど見直した方がいいです。
勉強のやり方については、我が家でも何度も試行錯誤を繰り返しました。
量も大事ですが、質はもっと大事。
言ったことを改善しようとしない。同じミスをする
昨日言ったでしょ。何度同じことをくりかえしたことか。漢字は丁寧に書く、いつも文章が変なので、自分で書いた文章が変になってないか読み返して確認する。計算ミスが多いから、筆算は縦軸がズレないように意識して雑に書かない。
などなど、色々言っても、翌日何一つ出来ていない、、
毎日言ってるよね。何で出来ないの?
「忘れてた。」
この繰り返し。全く改善されたいことに、嫌になる。言っても疲れるだけでムダに感じる。進歩してるんだろうか、全てがムダに感じて辞めたくなる。
経験談:中学受験、娘より先に親の私が辞めたい。
ある日の夜、国語の答え合わせをしていたら、全ての解答文章が答えと全く同じ。問題も難しめ、抜き出しでもないのに、ここまで一致するのはありえない。
「答え、、写したよね」
「・・・」
無言は認めたと同じ。確定である。もしかして、、算数の方も確認してみる。全問正解。正直、算数は写したかどうか判断しづらい。
「算数は、ちゃんとやったの?」
「やった」
「じゃあ、この問題どうやって解く?今やってみて」
ちょっと解いてみる仕草の後、
「・・今は疲れてるからやり方忘れた。明日ならできる。」
グレー。もう信頼できる状況じゃない。本当にこどもの言う通りかもしれないが、この状況で私はやさしく接せるほど、できた人間じゃない。
やる気ないなら辞めていいよ!
今思えは、まだ小学生、毎日毎日何時間も勉強してて、たまにズルしたく時だってある。だけど、毎日毎日、明日何をさせるか考えて準備、夜は丸つけて直さないといけない、仕事の波もある。延々と繰り返されるその状況ですでに一杯一杯な中の娘のズル。
誰のためにやってんの?意味ないじゃん。違う? 辞めてもいいよ、別に、自分の人生だし勝手にすれば?
・・・やる。
こんな答え写してやったって意味ないし、労力のムダ。こっちも仕事の合間にやってんだから、こんな意味ないことするなら、パパはもう辞めたい。教えたくないし勉強の準備も丸つけもしたくない。
・・・次からはちゃんとやる。
・・・。
こういったやりとりが度々あります。
(翌日)
本当に反省してるのか、やる気はあるのか?
私が勉強しなさいと「させられている感」があるから当事者意識が低いのかもしれない。一回こどもに委ねてみるか。一晩寝て気持ちは変わったのか、昨日のことは身に染みているのか試してみよう。
ガラッと勉強する部屋に入ってきた娘
私「やる気は?」
娘「ない」
・・・・・。
私「じゃあ、やらなくていい。」
娘「わかった」
部屋を出ていく娘。
やっぱだめだった。やる気なんていつだって無い。本人のやる気にまかせてたら絶対に無理。本当にこんなんで最後まで走り切れると思えない。真剣に取り組んでるこっちが馬鹿馬鹿しい。
あぁ〜、もう辞めたい。
娘に話をしにいく。
「やるか、やらないか、しか無い。やらないなら受験もやめる。今日はやらないとか、中途半端な選択肢はない。どうする?」
「え・・、じゃあ、やる・・」
じゃあ、ちゃんと自分のために頑張るんだっていうのを見える形で残そう。

今思えば言い過ぎだと思いますが、過酷さを極めたその時の状況では、よくないのは分かっていても娘を責めてしまう。
親子の衝突は当たり前。期間限定だから、割り切って乗り越えるしかない。
人生でこれほど怒ったことは後にも先にも無い。中学受験は本当に親も過酷。何度も辞めたくなった。それでも辞めなくてよかったと思っています。それは中学生になった今、最高に楽しそうで充実しているのが明らかに分かるから。これは公立では得られない。学校選びさえミスらなければ、頑張ってよかったと思えるのは間違いない。
親が辞めたいは親のエゴ、こどもが辞めたいと言いださない限り、辞めてはいけない。
こどもの意思に背くことになるので、基本的に子供の意思は尊重した方がいい。こどもか一生根に持つ可能性がある。親のせいで人生狂ったと思われるほど悲しいものはない。
親が限界で辞めたい時は、受験を辞めるのではなく、親の介入を減らすか止めればいい。
ストレスを軽減される方法を考えるべき。
塾にまかせて親は口出さない、ということにするとか、こどもの為と思ってする行為が逆にこどもを苦しめる結果になることだってある。あまり介入しすぎると衝突は避けられない。
これといった正解はない。受験は試行錯誤の連続、親と子の衝突は当たり前。過度にプレッシャーをかけすぎないこと。無理して高い偏差値の学校に入っても、ついていけないことは普通にあるし、それこそが本当の地獄。
無理にチャレンジしすぎない。大きな気持ちを持つことが大事。
・・といっても正直難しいのは分かります。自分もそうだったし。。
一生続くわけじゃない! キツいけど、とにかく我慢!
これが私の乗り切った方法です。
娘を責める事は多かったですが、無事に志望校合格。今では、学校が楽しすぎる!頑張ってよかった!そう言って、勉強も部活も友達関係も、毎日本当に楽しそうに充実した日々を過ごしているようです。
公立小学校では、こんなに楽しそうに学校に行ってなかったので、娘に合った私立に入れて本当によかったと思っています。